わーぐです、こんにちわーぐ。発達障害を持ってしまったアラサー男のコミックエッセイはーじまーるよー
今回は「会話のキャッチボール」についてです。まず、僕はよく人から「会話のキャッチボールができない」と言われます。「キャッチボールではなく一方的にサーブを打ち込んでいるだけ」や「ドッジボール」とよく言われます。
「伝説って?」→「ああ!」や「クズはクズ同士かばいあいか?」→「おい、デュエルしろよ」が会話のドッジボールの一例とよく言われますね。
・会話のキャッチボールがうまくできない人たち
発達障害、特にASDの当事者は会話のキャッチボールがうまくできない人が多いです。これはASDの特性でコミュニケーションの困難さにあるためです。また、思考がまとまらずに会話の中で何を話したいのか自分の中でもわからず、結果キャッチボールができない…なんてパターンも多いです。
・会話のキャッチボールとは?
そもそも、会話のキャッチボールとは?ですが、これは「相手との会話の共同作業」になります。キャッチボールはやったことがありますか?キャッチボールも、相手の捕りやすいボールを投げないといけませんし、捕球の際もよくボールを見てそこにグローブを合わせないといけないですね。更には、相手はどんな球を投げるか、相手はどんなボールだと捕球しやすいか…などを考える必要があります。キャッチボールは奥が深いのです。
そして、ASDを持った人は同時作業が苦手な傾向にあります。頭が絡まってしまい、混乱するのです。そして自信を喪失し、最終的には相手がボールを投げても捕球そのものを拒否するようになる…なんて自体もよくあります。キャッチボールに例えると
・何を話したいのか伝わらない→暴投を投げてしまう
・こちらが話した会話の意図が掴めていない→捕球ができていない
・話したいことを一方的に話してしまう→豪速球を投げてしまう
感じです。
・まずは1対1から
キャッチボールも1対1が基本ですよね。ASDを持った人は学校において先生が、会社において上司がみんなに向けて投げるボールを受け取ることが難しいのです。先生や上司としては受け取れそうなボールを投げたつもりが受け取れないのです。これは
・他のことに注意がいってしまって投げたボールに気づかなかったため(ADHDに多い)
・そもそも相手の投げるレベルが高すぎて捕球できない(我々素人がプロ野球選手の投げるボールは捕球できませんよね?)
これだと当事者は「何もできない」のです。だからこそまずは1対1からコミュニケーションを取る必要があります。それも一番の理解者である人が望ましいです。家族、親友、支援者など様々ですが、まずは一番信頼できる人から1対1の会話を始めましょう。会話をすることで脳は成長します。
・パターンを覚える
キャッチボールにも「型」があるように会話にも「型」「パターン」があります。と言っても僕も全く習得できていませんが
・ニュースを見る
現在起こっている出来事(執筆時点だとロシア・ウクライナ戦争)、スポーツ(大谷翔平の話題さえ出しておけばだいたい乗り切れる)等の誰もが知っている基本的なニュースは抑えておきましょう。大人でこれらを聞いたことがないとなると、世間知らずのレッテルをはられることにもなりかねません。
・オウム返し
例えばですが「この間デパート行ってきてさ」「ほう、デパート」こんな感じです。難しいですが、そこに頷きながらオウム返しができるとちゃんと聞いていると思ってくれるはずです。相手に気持ちよくボールを投げさせて、自分は捕球に徹するのですが、それも◎です。余計な暴投はいらない。
・まとめ
会話はキャッチボール(もしくはラリー)。決してドッジボールやサーブではない。
多人数でキャッチボールをしても置いてけぼりにされるだけ
なのでまずは1対1
会話のパターンや作法を覚えると楽になるかも
です。会話は十人十色なので、正解というものはありませんが、正解に近づけることはできます。ASDは経験よりもパターンで当てはめることのほうが得意なことが多いので、パターン化できるところはやっちゃって良いと思います。
このエッセイを通じて同じく障害を持っている方への共感、及び障害への理解が深まってくれれば、幸いです。
それではまた次回の記事にて、わーぐでした。
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