わーぐです、こんにちわーぐ。
3年近く前の記事の感想文です。
この記事は、実は当ブログにも記載しています。
・要約
この記事を要約すると
・記者が挨拶をしようとすると、いきなり人を不快にさせる会話となりそこから話が脱線する
・記者も見かねて度々話を遮ってしまう
・彼自身は自分が変わっている自覚あり
・感情がいまいち理解できない
・専門学校時代の面接で一人だけ採用されなかった
・「普通って何だよ」
・ここで診断を受けるも「ふーん」としか思わなかった
・彼自身も変化から取り残される焦りを強く感じている
・記者が挨拶をしようとすると、いきなり人を不快にさせる会話となりそこから話が脱線する
記者「Fさん(仮名)ですか?」
Fさん「メールで伝えた通りの格好ですが」
記者「えっと、〇〇さんですか?と言うのは挨拶みたいなものなんですよ」
Fさん「事実を言っただけです。何故僕がこの服を着ているかと言うと…」
初っ端からASD節全開です。まるで話が伝わっていません。しかし、僕自身もいわゆるASD持ちなので、このFさんの気持ちに共感できます。
挨拶と言うか、暗黙の了解みたいなものを理解できないのですね。僕然り、彼然り。
他にも、家賃はどうかと言う話に対し、彼が住んでいるであろうアパートの冷房の話にすり替わったり、何故か自分は戦争で使える人間なのかと言ったり。
彼の気持ちが痛いくらい分かります。僕自身健常者を怒らせてきた身ですから。
・記者も見かねて度々話を遮ってしまう
流石に記者も話を遮り、話を修正しようとすると、Fさんは「自分の中では繋がってる」と言います。
彼も、学生時代は「話が通じない」と何度も言われてきたようです。
そのたびに「おかしいのはお前らだ」「自分のほうが正しいのに」と思ったそうな。
記者は自分の質問の意図を理解してもらえず、Fさんは自分の話したいことを遮られ、お互いに会話をするとつかれると思ったようです。
ええ、「会話が成り立たない」「話していると疲れる」僕自身も言われた言葉です。
・感情がいまいち理解できない
Fさんは何故嬉し泣きするのか分からないと言っていました。
親に尋ねたところ、知識だけで理解しつつも、感情では理解できないと言っていました。僕も、なにが嬉しくて涙を流しているか全く理解できなかったのでその気持ち、よくわかります。
・専門学校時代の面接で一人だけ採用されなかった
面接は僕含むこの手の人間の敵です。
ちなみに僕は専門学校時代の就活で面接すら受けさせてもらえず門前払いされた過去があります。
・「普通って何だよ」
この手の人間の敵その2。
やはり会話が噛み合わないためか喧嘩をしょっちゅう起こします。僕も他人と喧嘩を頻繁に起こしていました。
親からは「普通にしていろ」と言われたが「普通ってなんだよ」と強い不満をいだいたようです。馴染めない息子を心配しての言葉ですが、これは逆効果なのですよね。
・ここで診断を受けるも「ふーん」としか思わなかった
流石におかしいのではと思い、受診したところ、ASDの診断を受けました。
彼いわく「個性だと思っていたものが個性を通り越して病気だったのか、そうか」と別段ショックも安心もしなかったとのこと。
親からは「気づいてやれてなくて申し訳ない」と謝られたそうです。
・彼自身も変化から取り残される焦りを強く感じている
職場では、強い光や音でパニックを起こしたり、指示が理解できなかったり、ここでは語られませんでしたが人間関係でも躓いたのかもしれません。
ふとFさんは「変化から取り残されている」と言い、自分は社会に向かないと判断し、声優やユーチューバーを目指すと言った試行錯誤を繰り返しているようです。
なお、記事の最後に「タバコのにおいが気に食わない」として、席を移動したり、記者が「音は気になったか?」と質問したところ「赤ん坊の鳴き声がうるさい。黙らせてやりたい」と答えたり、強い感覚過敏の持ち主であることが伺えます。
・まとめ
記事のタイトルが「会話が成立しない」と強い否定で書かれていたり、記者も何度か苛立っている様子が記事の文面に見られたりと、記者にも強い苛立ちが見える記事でした。
僕が当事者なので、Fさんの気持ちが痛いくらいに分かります。おそらく、僕と関わってきた人間は家族も含め、記者の気持ちだっただろうと胸が痛くなります。
また、Fさんの人生が僕と非常によく似ていました。ASDを持ってしまうと、こうなりますよと言う記事としては良い記事だと思います。
なお、Fさんは最後までサングラスを外さなかったと書かれていますが、これは目を合わせられないためだと推測されます。彼は目を合わせられないことへの対処をサングラスで行ったと僕は考えています。
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わーぐでした。当事者としても非常に共感できる記事でした。
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